
2025年2月12日(水)、「社労夢ハウスのDX推進で成長への変革」をテーマに、福岡県で社労夢ハウスユーザー研修会を開催しました。
■セミナー概要
基調講演に社会保険労務士法人 後藤労務管理事務所 代表 後藤 昭文 様をお迎えし「DXと社労士の役割・事務所の取り組み」を、他講師陣も豪華ゲストをお迎えし、DXや社労士事務所の成長戦略について大変貴重なご講演をいただきました。
本記事では、セミナーのポイントに絞って概要をお届けいたします。一部は割愛させていただきますのでご了承ください。

ご挨拶
本日はお忙しい中、九州全域だけじゃなく、沖縄、山口県からも多数ご来場いただきまして、本当にありがとうございます。
昨年10月から社労夢ハウスの再ブランディングということで企画をスタートいたしました。社労夢ハウスのセミナーの再開催、社労夢ハウスだけのウェブサイトを公開、クラリネットというサイトを全てのハウスユーザーの社労士事務所にご提供などの企画を進めておりますので、ぜひ今後ともご支援を賜ります様お願い申し上げます。
【基調講演】「DXと社労士の役割・事務所の取り組み」
相手が気づいていないところを一旦見える化しながら、長期的にしっかりと改善していくスケジュールでやっていくと、継続的な契約ができると思って今進めています。
社労士にも会話の中から相手に気づかせて、そこから自分で成長する企業づくりをやっていかなくちゃいけないというステージにだんだん入ってきました。こういうステージに社労士が求められる役割が変わってきてるように感じました。
現場力だったりヒアリングの中からデータを集めて問題点を解決していく、zoomなどだけでなく時間はもったいないけど現場に行って来なさい、現場に出ないと分からない事があると後藤事務所では言っています。
また、生産性向上とともに、人事制度や賃金制度の再構築等による従業員にとって魅力ある職場づくりを推進し、より大きな付加価値を生み出すことが求められています。
さらに世界的に「ビジネスと人権」への対応が進んでおり、我が国においても企業規模を問わず、サプライチェーンを含めた社内外全てのステークホルダーの人権尊重に向けた取組みが求められています。
社労士は、企業を取り巻く様々な労働環境の変化に対応すべく、労働社会保険諸法令と人権労務管理に関する国家資格者(専門家)として、企業価値及び職場環境向上の支援を使命としています。
「成長戦略とM&A-今後の社労士事務所にもとめられるもの」
社労士としての枠を制限せずに、どんな依頼でも受けています。開業当時は専門的になった方が良いとは思います。安い依頼でも受けろという話ではなくて、きちんとした依頼であれば受けて、日々、その時代の課題に取り組み、相談に真摯に取り組み、すべての依頼に対応した結果、対応できる幅が広がり、組織も大きくなり成長できたと感じています。
経営者として、誰もやっていないことをする、組織化やM&Aが代表的です。M&Aについて直近動き始めた最大の理由は、変化と挑戦です。大阪、東京に行かなく ても、今の状態のままで、福岡の事務所だけでやっていけます。しかし、自社の成長、社労士業界での社労士としての課題等を考え、拡大し、育成や引き継ぎ 等、できることを増やしておくことを選択しました。
社労士法人COMMITMENTで成長できる、いろんな分野で成長できる環境を作りたいというところがあります。
開業したばかりの社労士、成長意欲の高い社労士もいらっしゃいますので、何かしらいろんなことを学べる場を作りたいと考えながら、どんどんどんどん大きくして、そういった場を作りたいというふうに思っております。
「地方にこそ活路あり。アドバンスが描く”ひと”中心の経営戦略」
10年ぐらい私が代表をしていますが、10年間いろいろな変革をして今に至っていて、約2倍近い売上の規模になりました。どういう発想で経営してきたかというところをお伝えできればと思います。
それは、タイトルにも入れていますが、人中心の経営戦略に振り切ったことです。 人にフォーカスした経営をウチがまず実現して、それで売上も上がっていく、この世界観を作りたいなということで10年間取り組んでまいりまして、ありがたいことに昨年、福岡県の方から、「よかばい・かえるばい企業大賞」をいただきました。
AIなどに代表される技術革新「第4次産業革命」の進展、少子高齢化による「人口減少」、「人生100年時代」を迎えることによる「人口動態の変化」により、企業の競争力や付加価値の源泉は、「モノ」「カネ」から「ヒト」に移行しています。そこに振り切る経営を我々が実践していって、それをまた実践したものを中小企業にまた還元していく、この流れは今後も続くんじゃないかなと思っています。
OKRという目標管理で大きな目標を4つ立てていて、毎年その中の一つは「地域一番の顧客満足経営の実践」で「顧客がこのサービスがなければ成り立たないという信頼を寄せる存在に」と立てています。 OKRは会社の成長だけでなく皆さん一人ひとりの可能性を広げるための指針です。
エンゲージメントProとGooooN連携
のちほどNTTExCパートナーさんからご紹介いただくエンゲージメントProと連携する、GooooNというサービスのご紹介をさせていただきます。
GooooNは、目標管理、人事評価、自己申告、キャリアプラン、人事管理における人材プロフィール紹介などをご提供させていただいており、特徴は2つあります。社労夢とボタン一つで連携することができる事と、必要最低限の作業でシステム導入がいただける事です。
エンゲージメントProはこのGooooNに新しい機能として追加されるサービスになります。
エンゲージメントProとGooooN連携
人にアプローチしていく仕組みを映像とか音声でやっていこうということを、今試行錯誤しているところです。
従業員エンゲージメントというのは、従業員が企業に対して抱く自発的な貢献意識です。それを主体的に取り組めているかどうかというところを示すものであります。 従業員に設問をして、エンゲージメントに影響を及ぼす指標の先行指標とエンゲージメントの状態の遅行指標から関係性を分析して、どこが課題となるのかということをレポートしていくというのが、エンゲージメントProの特徴となります。
エンゲージメントスコアと指標の相関度を縦軸に、指標の充実度を横軸に、ワークエンゲージメントスコアに影響を与える指標(ドライバー)を配置した診断レポートから、スコアが低い状態にあるドライバーに手を打つと効果的であり、いわゆるキャリアに関する打ち手を打つことによって、エンゲージ、ワークエンゲージメントに良い効果が期待できるというのがグラフで分かります。
GooooNと連携して、GooooNのアンケート機能にエンゲージメントProの設問を取り込むことで、レポートを出していくという仕組みを今回提供していこうということになりました。
今後の開発スケジュール
2024年6月に社労夢(FOREVER)の大幅リニューアルリリース、2024年8月にハウス・ベーシック各プランのFOREVER本格稼働をしました。
今後、36協定電子申請機能、報酬請求や納入通知書の社労夢ポスト連携、電子申請予約(1st)送信の予約、社労夢FOREVER、給与個別入力画面のUI変更(最適化)などのリリースを予定しています。 DirectHRは社労夢連携強化、雇用契約書の機能追加、ネットde顧問はネットde受付機能アップとUI改善、ネットde明細UI改善、社労夢は新機能としてシングルサインオンによるIDの統一など続々と新機能の開発を予定しております。
クラリネット実演
本日はサイトの概要をお話しさせていただきます。
CLARINET(クラリネット)はClient Arise Networkからの造語で、事務所と社労士事務所様間でセキュリティの高いネットワークを構築し共に上昇するという意味を表しています。事務所と社労士事務所がデータベースを共有する新しいサービスになります
リニューアルまで今しばらくお待ちください。
18時からの懇親会でも多くのユーザー様にご参加いただき、大変意義深いユーザー会となりました。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
今後のセミナー案内はこちら
https://www.mks.jp/shalom/seminar/