【開催結果報告】7月24日開催 社労士サミット2025で話題のセッション再び!❝AIを使わない社労士はAIを使う社労士に仕事を奪われる?❞ 成功事例・社会保険労務士FUTAGO事務所 八木先生

Event

【開催結果報告】7月24日開催 社労士サミット2025で話題のセッション再び!❝AIを使わない社労士はAIを使う社労士に仕事を奪われる?❞ 成功事例・社会保険労務士FUTAGO事務所 八木先生

■セミナー概要

 今年の3月11日に開催された社労士サミットで話題となりました、社会保険労務士FUTAGO事務所 代表の八木先生と株式会社iDOORの岡田社長による「社労士実務で役に立つ”生成AI”活用」に関して再びセッションいただきました。また八木先生には基調講演として社労夢ハウスを基幹システムとした、ネットde顧問の効率的な活用法や生き残るためのAIの導入についてお話しいただきました。

なお弊社SR営業部からは以下の内容をお届けしました。石原より、導入検討中・ライト・ベーシックプランの方にも必見の、社労夢ハウス導入によるビジネス展開や事務所の成長戦略、収益アップの具体的な方法をご紹介。竹口からは、ハウスプラン無償利用可能な”ネットde顧問”シリーズの「DX三種の神器」をご説明いたしました。最後に小島より、これらDX製品の顧問先への有償提供による収益拡大や、IT導入補助金の活用方法についてご説明いたしました。
~DX三種の神器~
①ネットde明細:顧問先へ明細をWEBにて配布する機能。3クリックと操作が簡単で、印刷・封入・郵送の手間やコストを削減。
②ネットde賃金:顧問先への給与計算貸し出し機能。社労夢と同じ画面を見ることができるため設定が簡単で、社労夢とシームレスに連携可能。
③ネットde就業:煩雑な勤怠管理をリアルタイムに把握できる機能。ネットde賃金とデータ連携がスムーズで、利用シーンに応じた多様な打刻機器を導入可能。
▷詳細はこちら  ネットde顧問 | 社労夢|社労士業務のクラウドシステム

■セッション「AIを使わない社労士はAIを使う社労士に仕事を奪われる?」

今回初めて山口県にある八木先生の事務所と岡田社長にエムケイシステム 東京オフィスにお越しいただき、初のリモート形式での開催となりました。

左)社会保険労務士FUTAGO事務所 代表 八木雄大先生 右)株式会社iDOOR 岡田湧真社長

岡田社長「そもそも前提としてAIのすり合わせをしたいです」

八木先生「私はまずAIをアシスタントや社内にいる若手の社員ぐらいの位置付けで見ております。物知りで東大卒以上の頭脳を持ってますけども、指示しないと動けないですし、期待しすぎて指示を出しても思った回答が来なくて諦めるとかってよくあると思います。一方で夜中に指示を出しても文句を言わず回答し、労働基準法が関係ない点では生産性はあがり、労働人口が減っている今後は人を採用するコストよりもITツールをこなして生産性を上げていくことのほうが難易度が低いと思います。」

岡田社長「八木先生が思う社労士事務所でAIを使用する本質的価値や、どういった領域でAIを使っていくのがいいか、こだわっているご意見をお聞かせいただきたいです。」

八木先生「 顧客への価値提供として、私たちの知識とかノウハウを使って提供できる部分は当然あると思っていて、ただそこの手助けをしてくれるという部分でAIが活躍すると思います。もう一つはデータを貯めて資産として使っていくことです。士業の話す話は一言一言に価値があるものと認識してます。それを無駄に消耗しないで、資産として残して活用することが本質的価値だと思います。電話やお客さんからの質問、打ち合わせなどの会話内容をすべて録音し、AIによって作成した文字起こしや議事録、またチャット履歴がデータ資産となります。 」

岡田社長「実際にそれをどのようにアウトプットしているのか、ぜひ今日ご視聴いただいている方々にご覧いただきたいので、今から再生する動画へ解説をお願いしてもよろしいでしょうか。」

八木先生「はい、分かりました。ここでいうアウトプットとは、貯めたデータを活用して、業務の過去の履歴を検索・参照することを指します。データが脳の一つの場所に集約されているので、AIに聞けば、大量のデータの中から最適なものを網羅的に抽出することができます。通常であれば、気を付けるポイントをチャットや議事録を遡って確認する必要があり、結構大変だと思います。しかし、例えば基幹システム「Notion」というAIに「資料作成のための元データを作ってほしい」と指示すれば、必要な情報を抽出してくれます。それを基に資料作成が得意なAIに作業を任せておけば、その間に別の仕事ができますし、人間より綺麗でしっかりした資料が出来上がります。過去の電話の記録や手続き進捗状況などが含まれますので、定期訪問時には顧客満足度の高い資料を一瞬で作成でき、提案領域の付加価値が上がると思います。」

  場所を変えて今回で3回目となることで、八木先生と岡田社長の息ぴったりなAI活用セッションとなりました。士業事務所向けに設計されたAIチャットと業界特化のプロンプト設計とPerplexityを組み合わせることで、実務に即した高精度なAI回答を生成する機能があります。岡田社長より、設定などが不要なパッケージ(L-Chat)もありますので、気になる方はこちらよりご覧ください、と案内をいただきました。

■基調講演 社会保険労務士FUTAGO事務所 代表 八木 雄大 様

社労士業界の課題と未来を見据えた抜本的改革の必要性

 私たち社労士協会の課題として、今後顧問先が増えて売り上げが上がったとしても、それに伴い従業員数も増やさざるを得なくて、一人が担当できる件数にも限界があるので、実際のところ利益が増えないケースがあると思います。また日本全体で人手不足状況の中、特に社労士業界って割と専門性が高い人材が求められるので、そういう人を採用するのもなかなか難しいと思います。収益が下がっていくことが業界の今後の課題・限界と思っていますので、私は「未来を見据えた抜本的な改革が必要だ」と日々考えています。 

生き残るためのAI活用の推進

 そこでポイントになるのが、「単価のアップ」だと思います。FUTAGO事務所ではストック型の3号業務やAIを活用した業務の効率化を進めたことで、社労夢ハウスを導入した3年前から顧問先数が倍になりましたし、単月の売り上げも倍になりました。導入当時はいろんなツールをとにかく試して、「一番効率が上がるのはどれだろう?」という視点で選び、その中でだんだん最適解が見つかってきました。「AI活用が流行っているから使う」ではなくて、「生き残るためにAIツールを取り入れる」っている感覚のほうが近いですね。顧問先の本質的な付加価値・本質的な価値提供に集中するためには、まずは自分達の業務の効率化が必須です。「ちょっとお金かかるな」という躊躇が生まれるかもしれませんが、効率化をしないと生き残っていけない時代が来るのかなと思ってます。実際、私も社労夢ハウスを購入するときは悩みましたが、一歩踏み出し、そこで覚悟が決まった記憶があります。
 そして現在、社労夢ハウスを”実務オールインワンの基幹システム”として使用しています。なお顧問先への真の伴走支援を目指す上で、手続き屋から課題解決型へ進化も遂げるために、社労夢ハウスプランが無償で使用できる”ネットde顧問”を活用し、より幅広い提案を行っています。例えばネットde明細。お客さんにとって紙で今まで出していた給与明細がWEBに変わる。これだけで効率化を感じやすいと思いますし、あとは社労士事務所側も初期設定が難しくなくハードルが低いので、まずネットde明細から始めるのがおすすめです。
 AIによる業務効率化を進めていくには、「試す勇気」と「軸を持つ安定感」のバランスこそが勝ち抜く条件だと思います。ぜひ社労士業界全体でAIを使って、選ばれる業界になっていけたらいいなと思っていますので、社労夢ハウスを導入から始めてみてはいかがでしょうか。


ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
また、ご登壇いただき貴重な情報をご提供いただいた八木様・岡田様に心より感謝いたします。 今後も皆様のお役に立てるセミナーを実施して参ります。※一部内容を編集・省略しております。 

セミナー一覧はこちら

記事一覧へ戻る