【開催結果報告】3月11日東京開催 社労士サミット2025『社労夢ハウスネットワークではじまる社労士事務所のサクセスストーリー』
- 社労夢
2025年6月10日
お知らせ
開催結果報告

2025年3月11日(火)、「社労夢ハウスネットワークではじまる社労士事務所のサクセスストーリー」をテーマに、東京国際フォーラムで社労夢サミット2025を開催しました。
■セミナー概要
3回目の開催となる今回は、社労士業界最前線で顧問先DXに取り組んでおられる全国各地の6名社労士事務所の先生方をお招きし、最新事例の講演やパネルディスカッションを実施しました。
特別講演では、デジタル庁様や、eI’m(アイム)社会保険労務士法人様とその顧問先である株式会社テイクス様にご講演いただきました。
本記事では、セミナーのポイントに絞って概要をお届けします。一部割愛させていただきますのでご了承ください。

マイナンバーカードの利活用に関するデジタル庁の取組について
マイナンバーカードは「デジタル社会のパスポート」として行政や民間サービスで活用が進み、対面・非対面の本人確認が可能です。犯罪収益移転防止法や携帯電話不正利用防止法に基づく本人確認の一本化も進行中です。ICチップ内の電子証明書により、オンライン手続きの安全性向上や業務効率化が実現しています。現在、金融・不動産・通信など幅広い業界で活用され、2025年3月時点で665社が本人確認を導入しました。証券会社や銀行では本人確認コスト削減、なりすまし防止効果もあります。大手携帯キャリアでは紛失時のアカウント復旧に活用し、不動産・契約業務では電子署名による書類削減を実現しています。
デジタル庁はマイナンバーカードの機能を拡充し、デジタル認証アプリを開発しました。民間企業もこのアプリを組み込み、無償で認証サービスをご利用いただけます。また、マイナンバーカードのスマートフォン搭載を進めており、今年の春には、iphoneへの搭載が始まり、スマホがあれば、マイナンバーカードを持ち歩かずにご利用いただけます。さらに、国家資格のマイナポータルからの申請などの手続きや資格証の閲覧、利用者の住所変更時の最新情報取得など、民間企業で利用できるサービスを拡充していきます。マイナポータルでは、APIを開放し、健康情報や戸籍、税情報など民間企業での利用が拡大しています。デジタル庁のWEBページにてマイナンバーカードの利用事例など、メルマガで取得可能なのでご興味のある方は、お申し込みください。
デジタルに強い社労士事務所だから提案できる 顧問先企業に必要な社労夢ハウス ~社労士事務所× 社労夢ハウス~
当事務所は東京と栃木にオフィスを構え、21名の職員がおりますが、特徴的なのは「ネットde顧問」や「DirectHR」の開発に積極的に協力しているところです。また、私自身は全国の社会保険労務士と定期的にデジタル等に関する情報を交換しています。
本日は、労働基準監督署の調査があったときの対応事例をご紹介します。労働基準監督署の調査の際の必要書類は、「ネットde顧問」や「DirectHR」のシステムの中に保存されているのではないでしょうか。
例えば、就業規則、タイムカード、賃金台帳、年間カレンダー、労働条件通知書、36協定などはシステムの中で確認することが可能です。
「DirectHR」は、年々進化というより、日々進化をしております。入社・退社のデータ収集、マイナンバー収集、公文書や社内文書等の配信機能も備えています。特に雇用契約書兼労働条件通知書作成機能では、差し込み印刷を活用することで個別の労働条件通知書作成を効率化できます。雇用形態別のひながたを登録し、必要項目を入力することで簡単に労働条件通知書を作成し、社員と電子契約を結ぶことも可能です。法改正時は雇用形態別のひながたを変更するだけです。
「ネットde顧問」や「DirectHR」は、もちろん出口事務所でも利用していますが、社労士事務所が使うだけではなく、顧問先企業に提案することができるシステムです。顧問先企業の困りごとが分かる社労士だから提案できること、寄り添ってサポートできることは、顧問先企業の皆様にとっても安心ではないでしょうか。まずは、私たちが便利だということを知って、それを顧問先企業に提案していく。それは顧問先企業の現状を知っている私たち社労士だからできることです。皆様もぜひご活用いただければと思います。
DX 比率98% 当社と顧問先の業務を 効率化で高収益を実現
堀下&パートナーズは沖縄に事務所があり今年で20年目になります。創業当初はブラック企業のような環境でした。しかし、従業員が次々と辞めていく状況で、約10年前に経営方針を大きく転換し、クラウド化をしようと決めました。
現在、従業員は25名で、業務は完全にデジタル化されています。相談業務や手続き業務を中心に、約195件の案件を扱っており、そのうち「ネットde受付」が195件中193件です。給与計算や勤怠管理もクラウド上で標準化し、業務効率を向上させました。
相談業務は3万・5万・10万円のプランがあり、5万円のプランでは就業規則の改訂も含まれています。法改正に対応した雛形を提供し、顧問先には迅速に情報を提供しています。普通の弁護士に依頼する費用と同じ5万円で弁護士よりも詳しいですと言い切っています。
社労士向けに相談業務をAIでできますという会社も見ましたけど、まだまだダメですね。でも逆を言うと、専門家の知識がまだまだ活用できるところだと思います。ただし、AIはどんどん抜いていくと思います。AIが活躍すると社労士はいらなくなるんじゃないか、僕はそうは思いません。最終的には寄り添った対応が必要であると考えています。顧客に寄り添えたならば、顧客は絶対離れないと思います。
従業員一人あたりの売上の向上と従業員の給料アップさせましょう、自分たちだけでなく顧問先も教育していきましょう。顧問先を教育することは寄り添っていると言えます。
eI’m社会保険労務士法人 真家裕介 様 eI’m社会保険労務士法人 髙宮隆朗 様
「株式会社テイクスによる社労夢DX 活用事例 ~eI’m(アイム)社会保険労務士法人との連携~」
◾️eI’m社会保険労務士法人 真家裕介 様
当社は新宿に拠点を構え、多様性に富んだ場所で高い倫理観を持って事業を運営しています。法人設立時に「最先端の知識・技術・情報を提供する」ことをミッションに掲げ、それに基づく行動を自然と強化してきました。
エムケイシステムの社労夢ハウスを使い、顧問先のDX化をかなり力を入れてやっております。特に労務管理の基盤となる就業管理に注力し、まず情報の源を押さえることによって給与明細の電子化や離職票の作成など、業務の流れが非常にスムーズに行えています。
◾️eI’m社会保険労務士法人 髙宮隆朗 様
本日は、弊社の営業のポイントについてお話しします。顧問料の中でシステム利用が可能と提案を行っています。月々の変動をせず、ライセンス料など全て込みの顧問料と提案しております。
また、事業主と人事担当者双方にメリットのある「WIN-WIN」の関係を築くことを重視し、システム導入時の反対意見の対応や導入後に使えるようになるまでの対応を徹底的に通ってサポートします。どのシステムも長所短所あるので、大事なのはシステムの完璧を求めてシステムを変えていくのではなく、運用できる方法を探していかないと、なかなかこのDX化していくのは難しいと思っています。また、クライアントが人事労務システムを活用できていないことが多いので確認して、「ネットde顧問」でできることが何かというのをしっかり覚えて、それを他社ではこれはできないけど「ネットde顧問」ではできますというご提案ができるかというところが、営業のポイントではないかと思っております。
社労士事務所がコンサルティング事業を展開する意義も理解してもらい、人事労務システムの適正運用を通じて企業の法令遵守を支援することが、社労士事務所がやっていくべきところではないかと思っております。
◾️株式会社テイクス 百川知範 様
株式会社テイクスによる社労夢DX活用事例というテーマで、クラウド型人事労務システム「DirectHR」の導入経緯、活用方法、導入後の成果、顧問社労士との連携についてお話しします。(活用方法、導入後の成果、顧問社労士との連携については澁井さんより)
導入経緯は業務効率化と精度向上が目的で、背景には、拠点間の情報共有の円滑化や、人事労務業務における手作業の多さ、業務の属人化といった課題がありました。特に、紙ベースでの業務が非効率であり、入社手続きや社会保険関連の書類管理、承認プロセスの煩雑さが問題となっていました。加えて、書類の郵送コストや手間、ヒューマンエラーによる修正作業の負担も大きな課題でした。こうした課題を解決するため、全社的な業務の標準化とペーパーレス化を推進する必要がありました。
「DirectHR」は、必要な機能が備わっており、年末調整手続きもWEB化で完結でき大幅な工数削減が可能です。契約書や労働条件通知書、社会保険関連の書類の電子化による効率向上が期待できました。また、顧問社労士との連携もスムーズに行え、システム導入後の運用負担を軽減できる設計になっていました。さらに、導入コストや運用コスト面でも、他システムと比較して優位性がありました。
当社が求める機能であったりとか、運用のしやすさというところを考えて最適であると判断して、「DirectHR」の導入に至りました。
◾️株式会社テイクス 澁井雅弘 様
私は「DirectHR」を実際に利用する部門に所属しており、主に雇用契約や退職手続き、給与明細、年末調整、ライフイベント、住所変更、扶養追加など多岐にわたる業務で活用しています。特に年間1000件超の雇用契約更新や150名規模の新規採用手続きが、クラウド化・電子署名の導入により大幅に効率化されました。入社時書類や緊急連絡先なども本人に事前入力させることで情報管理もスムーズになりました。スマホ対応で手続きや管理が簡単になり、シンプルでとても見やすく直感的に扱うことができます。
退職手続き、給与明細配信、年末調整もオンライン化され、リアルタイムで進捗管理や入力チェックが可能となり、手続きミスの削減にもつながりました。年末調整は900名分を4人から2人で対応可能となるなど人員面でも効果が大きく、採用手続き時間も1名採用するにあたって3時間ほど要しておりましたが30分から1時間まで短縮されました。
また、顧問社労士との連携も、「DirectHR」の導入により連携が飛躍的に向上しました。リアルタイムかつ正確な情報共有が可能となり、労務管理の質とスピードが向上。「DirectHR」の導入により、社労士とのコミュニケーションが円滑になり、労務管理の質が向上したと考えております。
総じて、「DirectHR」の導入により、業務の効率化による工数コストの削減、迅速化、従業員や社労士にかかる工数削減、業務ミスの大幅減少となりました。私としては従業員満足度の向上にもつながったことが一番大きかったと思っています。
ネットde就業とExcelを活用して給与計算処理時間を大幅短縮、生産性向上のノウハウを提供します。
現在、岐阜県大垣市と岐阜市に拠点を構え、30名の職員で、顧問先が450社です。10年ほど前から職員の育成や評価制度を整え、業務改善や委員会を通じて研修・広報などに取り組むようになってからお客さんが増え始めました。
DX推進は、業務効率の向上とコスト削減、働き方改革と従業員の満足度向上、顧問先の満足度向上、業務の標準化のため、私どもの事務所も取り組んでいます。積極的に取り組んでいくことによって、社労士業界においても、やはり優位性を保ちたいとも考えております。大手が開発する労務アプリの普及が進み、その企業単独で完結するようなものもあります。難しい労務相談対応などもありますので、なくなるとは考えていませんが、やっぱり手続き業務ニーズが減ってくると社労士業界にとっては結構影響が大きいのではないかと思っております。私たち社労士はDXに必死に食らいついてく必要性があり、給与計算こそ一番DX効果が高いと思っております。
当事務所では「ネットde就業」とエクセルを活用し、CSV形式でのデータ連携による給与計算処理をしています。極力タイムカードから集計というのもなしにして、顧問先には直接勤怠入力の依頼をしています。
「ネットde就業」に関しては、初期設定をして導入時の顧問先側の手間を削減、初期の操作指導だけでは使いこなせない顧問先へのサポートなどをしており、「社労夢ハウス」の契約ですので利用していくのに費用はかかっていませんが、お客様に対してはサポート料ということで対価をいただいております。社労士事務所側が設定の準備等することと、操作説明を徹底することが導入のポイントになります。
DX推進のこの世の流れは、私たち社労士にとって脅威でありチャンスでもあります。現場を知っている私たちは、アプリ会社よりもきめ細やかな実効性のある提案・フォローが可能で、DX推進の知識を高めることで企業の期待に十分応えられると考えております。
システム連携とリスク対策
私は社会保険労務士として18年間やってきましたが、ここまで来られたのはエムケイさんのシステムがあったからだと思っています。
社労士の仕事は業務委託契約であり、信頼が一番大切です。信頼がなければ紹介も継続もありません。だからこそ善管注意義務を果たす必要があり、ミスのない手続きや給与計算が求められます。「社労夢」を使いDX化することによってミスが減ります。オンプレミスはセキュリティの責任が事務所にありリスクが高いので、私はクラウドを推奨します。
また、事務所でその善管注意義務履践のためにどのようなシステムをどのような対策を行っているかご紹介させていただきます。
まず業務の複雑困難の回避と標準化のため、CSVでデータを抽出しています。エムケイさんのシステムにそのCSVデータを取り込むことによって計算をされるので難しくありません。そして次が三角形の実行です。一つの業務に対してメインの担当者と2人サブの人を付け、いつでも休める状況とミスの指摘ができるようにしています。人件費は1.56倍かかりますが、慣れてきたら職員の定着率も上がり、離職も防げ、なおかつスピードが上がるので、実際のところ1.2倍ぐらいの人件費で済んでいると考えています。
いろいろなシステムがあるけれども、なぜ「社労夢」を利用しているか。やはり一番は手続きと給与計算のリンク度、この精度がすごく高いからです。社労士と連携して作ってこられたという昔の実績からしても、やはり社労士に適しているということですね。そのため、いろんなことができます。「社労夢」を使い始めた後も不安で別の給与計算システムとかを車の両輪として走らせていた。その中でやっぱり「社労夢」がええわなっていうのがあります。
“企業の未来”を創るデジタル改革とは? 勤怠/健康管理システムで進めるクライアントDX ~「Universal 勤次郎」×「社労夢」で顧問先の労務課題を解決!~
当社は勤怠管理と健康管理のシステムをご提供しており、勤怠管理システムは30年以上にわたりご提供してまいりました。 クラウド化が進む中、当社もクラウド事業を拡大し始めて10年以上経ちますが、毎年20%増で伸長しています。製造、卸/小売、医療/福祉、建設業のお客様が多く、特に勤務形態が比較的複雑なお客様に強い仕組みとなっています。
「社労夢」の給与システムと勤次郎との連携機能を開発中で、給与連携だけではなく、マスタの連携も検討中です。マスタの入力が二重化されているがゆえに、勤怠管理システムではマスタ登録しているにも関わらず給与システムへの登録を忘れてしまい、給与明細が出来上がらないという事象を伺うことも多いため、このような課題を解決する相互連携により、「社労夢」×「勤次郎」…のようなお話ができるのではないかと考えています。
商談でトレンドになっているキーワードに「紙管理からの脱却」があり、今日は弊社の「Universal 勤次郎」というシステムの概要をお話しさせていただきます。「Universal 勤次郎」は、勤怠管理をベースに、他社との差別化として、健康管理も含めてご提供しております。健康管理は、ストレスチェック義務化に対応した受検をパソコン、スマートフォンを使って実施できるような仕組みと、 健康診断結果のデータを健康管理システムに取り込み、クラウド上で管理する仕組みもご提供させていただいています。それらのデータを活用したAI予測機能や、アルコールチェックの機能もご提供しておりますので、大きく勤怠と健康の2軸で販売をさせていただいています。
本ソリューションは、オンラインによる営業部隊と導入支援SE部隊がおり、運用のヒアリング、ご同行、プレゼンなどのご支援をさせていただくことが可能です。
年末調整電子化を核とした営業推進手法 ~Direct HR 5,000ライセンス完売!~
今回一番お話の核となるのは、年末調整の申告です。入社時データ収集・年末調整の申告のデジタル化・労働契約書のデジタル化に大きな需要があり、特に年末調整のデジタル化は核となっていくソフトウエアの一つと考えています。
年末調整をやるにあたって「DirectHR」にした決定的な理由が一つあります。「社労夢」のデータベースというか、マスターをそのまま使えるということです。労働契約、新入社員の情報収集、給与の明細もあるんですけれども、こちらで使えばID、パスワードが統一でき、一つだけで済むのはすごく大きなメリットです。人事評価の「GooooN」も今売っていますが、こちらも同じデータベースを使えます。
「DirectHR」はばら売りできるようになっていますが、基本的にはばら売りはしておらず、セットで全部売っています。というのは、やっぱりばら売りをしてしまうと「DirectHR」の機能が毀損されますし、またメリットも薄くなってしまうからです。年末調整だけで終わらないように、労働契約書や入社時のデータ収集を一緒にお勧めし、通年利用を促進しています。社労士事務所で別にアカウント貰わなくても内容を確認できるで、年末調整の進捗や労働契約の状況なども社労士事務所で確認できます。
営業していくということで考えると、まず第一に新規開拓よりもやっぱり重ね売りの方が売りやすいです。さらに重売りをしていけば継続性が高まります。「GooooN」を進めているのは、「DirectHR」も「GooooN」も「ネットde顧問」もやっていたらなかなかもううちから切り替えられない。とにかくエムケイシステムが出しているのはどんどん同じところに提供するようにしています。
最後、一番ここは大事なところになりますが、社労士事務所っていうのはやはり労働集約型の仕事の一つですから、これから人手不足になったり、人は集まらないし、入っても辞めていくということになると思います。機械がやれることはやってもらったり、デジタル化できることはデジタル化をしていかないと、もちろん顧問先のためでもあるけれども、「DirectHR」を入れたり、「社労夢ハウス」等で使える機能をどんどん使っていくということは、我々の事務所を今後ずっと継続させていくということの手段でもあると思っています。
社労夢と事務所経営
効率化を目指し、一人当たりの売上単価800万円~1200万円を目標に経営しています。
事務所では全員ツインモニターを使用し、在宅勤務も含めて効率が格段に上がりました。Chatworkはほぼ100%活用し、FAX・電話は基本的に使っていません。
皆さんと切り口が違うのは、新規契約時のルールを明確化し、コンプライアンスを守れない会社とは契約しない方針です。給与体系の見直し、人事総務教育、エクセル研修なども行い、システム導入と運用支援も行っています。システムについての質問は90%以上がChatworkで回答できるという状況で、ほぼ電話で問い合わせが来ることはない状況です。想定される質問の共有化によってスタッフの経験値が上がり、それから色々なルールを見つけることができます。あとは、画面の貼り付けができ、クライアントのマニュアルになります。Chatworkグループにスタッフ全員が参加することによって、いつでも誰でも早いレスポンスができ、同時に操作して問題の早期解決ができています。多くのシステム会社のサポートは、できない・分からないとか当たり外れが多いが、これを悪い見本にして顧客満足度の高いサポートを心掛けています。お客様へのサービス、お客様とのつながりはすごく強くなってきますので、これをやることによって、顧客との信頼性が上がります。3年間で解約は1件だけです。
2020年に勤怠管理をエムケイシステムとの契約をさせていただきましたが、社員がちょっと驚くぐらい進化してます。他社と比べてコストパフォーマンスは非常にいいシステムで、「ネットde賃金」についても、実はこれ何人かの先生がちらちらとお話されてましたけども、if関数とか変数が持てるっていうのは実はエムケイシステムの社労夢だけなんですね。複雑な運送業の計算式なんかも、実は社労夢だと非常に簡単にできます。実際最賃割れを起こさないようにするために最終的な計算をしたりしなきゃいけないんですけど、給料計算上でチェックできるという形のシステムなので、かなり使えるということをお伝えしたいです。あとは、CSVをとにかく使いますが「ネットde賃金」が親和性が高く、CSVで読み込めば基本的には簡単で、間違えずに行えます。
山口県の双子社労士が取り組む所内のDX 体制構築と 顧問先への付加価値サービス提案 ~Notion・生成AI・L-MagaZine・MiiTelなど各種ツール活用事例公開~
岡田様 : 株式会社iDOORの代表を務めております岡田と申します。対士業様向けに2つ製品を提供しております。一つが情報配信のシステム、もう一つが生成AIを活用したシステムです。
八木先生: 山口県で社労士事務所をやっています。FUTAGO事務所という名前で、行政書士の弟と合同で運営しています。開業3年目で、社員は10名、平均年齢は30代中盤です。
岡田様 : 今回のセッションでは、SaaSや生成AIを活用した今後のDXの進め方と、顧問先様への付加価値サービスの提供について、八木先生とトークセッションという形で展開をします。
では早速ですが、昨年からこの1年でどんな変化がありましたか?
八木先生: 業務の効率化が目的で多くのツールを使っていました。社労夢はメインのシステムになりますので、もう謳わなくてもいいぐらいの貢献度になってます。あとNotion、KiteRa、L-MagaZine、この辺が貢献度がかなり高いツールです。L-MagaZineは情報発信のツールで、プラスアルファ付加価値となっていて顧問先にウケが良くてすごく活躍しています。新たに導入したQudenは、動画のマニュアルを作るツールで、社労士業務は手続きが多いので動画での説明が非常に有効で新人教育にも効果的です。Perplexityは、(最新情報を検索して文章としてまとめてくれて、参考にしたサイト上位10個ぐらい出してくれるツールで)グーグルで検索はほぼやらなくなるほど活用しています。
岡田様 : 生成AIのツールも使用しているという話も出てきたので、生成AIを活用してどうDX化していくかという切り口でもお話ししたいなと思います。生成AIは使ったことがないですという方も結構多く、そもそも業務でどう使えばいいのか分からないっていう理由が多い。ただ一方で、この生成AIの生成AIの本質的価値とは、ただ質問をして何か調べてもらうとか、あと文書を作ってもらうという部分も当然使えると思うんですけど、このデータの資産化というのが生成AIを使う一番の価値かなと思っていまして、士業だと一人一人に経験とか知識が紐づいているので人の入れ替わりによってこの学習がまた0からってなってしまうのを、AIを活用し、全部やりとりを学習させて構図を作れるのかなと思っていますが、八木先生、どういうお考えですか?
八木先生: 士業って資格持っている人の発する言葉とか、お客さんへの回答とかが全てかなり価値の高い情報だと思うので、それが消えてしまうと、その資産が資産化はされないと思うので、そういう意味ではそれを蓄積していくっていうのはすごく必要な事、むしろ士業事務所には使い方次第で相性がいいだろうなと思います。
岡田様 : データ資産ができ、事務所さんごとのチューニングも学習させていき、精度の高い回答が出てくる確率が高まっていく。それによって人がやるべき提案だったり付加価値の高いところに時間を割いていけるサイクルが作れ、これがデータ資産化の最初の最後、たどり着くループかなと思っています。
八木先生: うちの事務所がこのデータの資産化っていうところでやっているところは大きく2つあります。1つ目が、私、双子ですので三つ子の弟がもう一人できるみたいな三つ子AIを作りたいなと思っていて、やっぱり自分のその喋っている情報とか考えていることとか、全てデータにしていかなきゃいけないので、業務事務所に出て業務開始したらこれをオンして、もう自分の喋っていること全部ずっと録画しています。それも勝手に文字起こしして要約までしてくれるので、それをデータとしてどんどん溜めていくと言う風にしています。1つ目が、基本的にはお客さんとのコミュニケーションをChatworkでしていて、応対履歴とかってやっぱりデータとして残していきたいですし、オンライン会議の内容、あと事務所にかかってくる電話もデータにして顧問先ごとに学習させていって、顧問先の情報が入ったら、そのカスタマイズされた労務相談AIを作っていくっていうのが最終ゴールかなっていうとこですね。
《パネルディスカッション》顧問先従業員のエンゲージメントを 向上するためのDX 推進~顧問先DX 推進での成功体験とは~
MCから質問をさせていただきまして、それに対してディスカッション形式でご回答をお願いしたいと思います。このパネルディスカッションのご意見も、ぜひDX推進のご参考にしていただければ幸いです。
※1つの質問に対し6名の先生方に1名ずつご回答いただきましたが、ここでは2名ずつご回答を抜粋して掲載させていただきます
1つ目の質問:DX推進でご苦労された点・良かった点
◾️出口先生
新しいシステムを積極的に活用できる職員がいる一方、苦手な職員もいます。ただ、システムごとに担当者を決めて、導入の相談や分からないことがあったらその担当者に質問できる体制を作っています。少しずつシステム導入を進めた結果、一人当たりの売上が5年前の2倍になっております。新しいシステム導入時の苦労はありますが、導入事例を共有することで、他の職員も積極的に提案・導入できるようになりました。
◾️清水先生
新しいもの好きで、自分自身あまり苦労していないが、職員が目の前のたくさんの仕事で新システムの習得が後回しになるのを解決するために時間を取って学ばせる仕組みを作ってあげるということが一番大変だったことと思います。20年前からIT化を見越して準備していたので、やっぱりなっていうのが印象です。若い人たちが“こんな原始的なところは嫌だ”と思わないように、これからも進めていく必要があると思っています。
2つ目の質問:DX推進していく中でのポイント
◾️武居先生
スマホと同じで、最初は触ってみると“意外とできる”という実感がある。社労士の方は一歩踏み出すのを躊躇する方が多いように見受けられるけど、まずは触ってもらうようにお膳立てをしてあげると良い。そして、その結果やった!やってみた方がいいね!と結局導入された方のほうが多いような気もします。
◾️杉原先生
きちっと教えて触っていただくと、お客さまも喜んでいただける。またそれを教えたりとか、サポートする過程で、この事務所はいいとこだなということで信頼度も上がるのかなと思っております。一番はやはり社労士の事務所の職員がシステムをよく理解して、自信を持ってメリットを進められないとその良さは伝わらないと思っております。
3つ目の質問:DX化において興味を持たれている分野・内容
◾️吉羽先生
「ネットde勤怠」はもっともっとバージョンアップしてくれると思います。 全てのお客様に導入できれば、自動的にAIがDX化されてくる形になるので、その辺をきちんと活用していきたいと思っています。 勤怠管理が分単位でできることが、顧客・従業員満足度にもつながると考えています。
◾️出口先生
エムケイシステムのシステムを全部使いこなしたいと思っております。まだ、使えていない機能(報酬請求、サブシステムなど)もありますので、それらを最大限活用すればさらにDXは進みます。 また、一つのIDで複数のシステムを使えるようになれば、顧問先企業にも提案しやすくなり、業務効率もさらに上がると期待しています。
4つ目の質問:DX推進に関して、顧問先導入までのご提案方法
◾️武居先生
一番重要なのは“ヒアリング”。顧問先の状況や意向を聞いた上で、それぞれ個別に検討していくという形で提案の方はさせていただいております。やり方は“お客様によって様々”というスタイルです。
◾️堀下先生
“相談+手続き+給与計算”をフルパッケージとし、段階的に導入を提案。4チーム体制で売上目標を自ら設定し、達成に応じたボーナス制度があります。提案資料は私が作成、セミナーも開催しています。「DirectHR」を昨年あたりから積極的にやろうということに決めたので年初にメールを一斉送信し、問い合わせ対応で導入を進めています。
株式会社ビジネスネットコーポレーション 戸澤秀孝 様
GooooNと連携した社員エンゲージメント調査機能のご提供について~最新技術を活用した疑似体験研修のご紹介~
◾️株式会社ビジネスネットコーポレーション 戸澤秀孝 様
当社は1995年に設立し、現在はエムケイシステムのグループ会社として、人事総務向けのシステムで業務効率化を支援してまいりました。主力製品として「GooooN」を提供しております。GooooNは中堅中小企業向けのクラウド型HRソリューションで、社労士の皆様には顧問先企業への提案に活用いただきたいと考えております。GooooNは、従業員の成長を支援するシンプルで高品質な機能を備えており、目標管理、人事評価、自己申告、キャリアプラン、360度評価、そして今回ご紹介するエンゲージメントサーベイなどが含まれます。余計な機能を省き、簡単かつ迅速に導入・運用ができる点が特徴です。また、社労夢と連携することで、顧問先の人事データをボタン一つで取り込むことが可能です。セットアップも最小限で済み、当社がフルサポートすることで負担なくご利用いただけます。
このような背景から、現在多くの社労士事務所様にも関心を持っていただき、顧問先企業への導入が進んでおります。また、社労夢ハウスユーザー様には、実際の利用を無償でご提供しており、安心してご体験いただけるようにしております。
この後はNTT ExC パートナー様より、GooooNと連携したエンゲージメントプロの詳細をご紹介いたします。
◾️株式会社NTT ExC パートナー 小林宏幸 様 AI まなぶくん
GooooNプラスエンゲージメントPROは、導入によって社労士の皆様の価値向上に繋がると考えています。多くの企業が人材定着や生産性向上に課題を抱えており、本サーベイによってその課題が可視化されます。その結果、社労士の皆様がハラスメント対策や人事制度の見直しなどを提案し、労働環境改善に繋げることができます。
また、課題への対応策として、当社が提供するVR研修もご活用いただけます。GooooNプラスエンゲージメントPROは、タレントマネジメントシステムGooooNを活用して従業員にアンケートを実施し、その結果をもとに課題を明確化するツールです。エンゲージメントとは、従業員が意欲をもって事業に貢献する状態を指します。従業員満足度とは異なり、エンゲージメントは生産性や離職率と密接に関係しています。中小企業の多くがエンゲージメント調査の必要性を感じているものの、未実施である実態があり、導入障壁として「時間・人手の不足」や「ノウハウの欠如」などが挙げられています。当社のツールは、こうした障壁を解消できる点が特徴です。
エンゲージメントPROは、ワークエンゲージメントと職場推奨度に加え、NTTグループ独自の指標で課題を具体化し、対策まで導きます。最も有効な解決策は、社労士の皆様が顧問先と築かれている関係を活かして提案することだと考えています。また、レポートは詳細かつ分かりやすく、母数の絞り込みも可能です。さらに、弊社では改善施策の一環として各種研修メニューや、VRを使った体験型ハラスメント研修もご用意しております。これらを組み合わせることで、社労士の皆様の支援活動をより強力にサポートできると考えております。
社労夢全国会のご案内 入会特典のご紹介
社労夢全国会のご案内と入会特典をご紹介いたします。一般社団法人社労夢全国会は2020年に設立された社労夢の全国ユーザー会です。会員の皆様が相互に繋がり、社労夢を通じて多様化する労務管理の業務高率化、DX化を推進し、会員の皆様の事業がより一層発展できる様、ご支援させて頂いております。
会員特典としては、セミナー、研修会の定期開催とその動画を会員サイトでアーカイブ配信していますので何時でも再視聴が可能となっています。また、システム開発者と直接意見交換ができる部会に誰でも参加が可能です。部会は、システム委員会の中の活動で、エムケイシステムさんの開発・技術者に直接意見を伝える事ができる情報交換会で、社労夢をより使い易く改修する事も可能です。現在は、社労夢、DirectHR、ネットde顧問部会、DirectHR部会、ネットde顧問部会の3部会がオンラインで毎月開催しており、この部会から多くの改善が実現しています。
また、入会されますと社労夢全国会会員価格が適用される特典がございます。社労夢を今よりお安くご利用になれる特典で、基本ライセンスのプラン別でハウスであれば2,000円、ベーシック1,500円、ライトでも1,000円の割引が適用されます。更に追加ライセンス毎に500円の割引がありますので、年会費の月額相当額を上回った時点 (ハウス3ライセンス、ベーシック2ライセンス、ライトは基本) からメリットが出始めます。どれだけ割引になるかが分かるシュミレーションや早見表をご用意しております。その他にも特典がございますので事務局にお問い合わせいただければ詳しく説明させて頂きます。
社労夢全国会は、出来るだけ多くの社労夢ユーザーのご意見、ご要望をお聞きし、エムケイシステムさんと連携し社労夢を更に進化させ、社労士事務所のDX化を支援する活動を推進してまいります。皆様のご入会をお待ちしております。
サミット後の懇親会でも多くのユーザー様にご参加いただき、大変意義深いサミット2025となりました。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
今後のセミナー案内はこちら
https://www.mks.jp/shalom/seminar/