株式会社大垣書店管理本部 総務人事部 内藤 祐介 様
社会保険労務士国場事務所 社会保険労務士 国場 要 様
株式会社エムケイシステム SR営業部 竹口 弘之
【株式会社大垣書店の事業内容・特徴】
株式会社大垣書店は京都・北大路の地に創業し80年、「地域に必要とされる書店でありつづけよう」を社是に、書店業の他、カフェ事業、出版事業、EC事業等、様々な新規事業に挑戦しています。 地域のお客様とともに歩み続けてきた書店として「新しい知」との触れ合いを大切にされている方々の、興味、関心、要望、期待に応える商品や体験を時代に合わせた形でお届けしてきました。そしてこの先もずっと、知的好奇心を満たすお手伝いをして参ります。 2021年11月には、創業80周年事業として「堀川新文化ビルヂング」を開業いたしました。京都府による堀川団地再生事業のプロポーザルを経て、弊社で進めてきたこのプロジェクトは、古くから続く京都の伝統文化を継承し、これを新しい未来へ発展させる場と位置づけています。
※2025年10月10日のセミナーでご講演いただいた内容を一部編集して掲載しています。
内藤様:課題は大きく2つあり、一つ目はシステムでした。勤怠管理・給与計算については10年以上前から使っていました。勤怠の集約とそれに基づいて給与の計算ができますが、それ以外の人事情報の管理・労務管理全般については、Excelのファイルでした。バラバラに管理されていましたので、この人の情報を知りたい時にどこを見ていいのか、どこにあるのかから始まり、かなり時間を費やしていました。
ちょうどその時に、時間のロスや効率化を図るためDX化を進めることになり、また採用や従業員の育成、福利厚生の充実など、人事部として他の作業にも時間を割けるようにシステムを導入することになったのが一つです。
もう一点は、給与計算をしている担当者が一人で作業をしていた点です。おかげさまでここ数年でかなり店舗も増え作業担当者も増えてきたのですが、当時は属人化の状態でした。その【効率化】と【属人化】の2つが課題でした。
エムケイシステム:このお話を聞いた時に社労士様の立場として、率直にどう思われたかお聞かせください。
国場様:システムの導入については、お話の通り一人の担当者が長年にわたって業務に携わっていることが課題でした。私がお付き合いを始めた20年前から変わらず、ベテランとして活躍いただいていましたが、体制作りの必要性も感じていました。
1000人以上の従業員を抱えている大垣書店様にとってはリスクが高く、近々の課題として改善しなければという思いがありました。当時、エムケイシステムさんがこの案件について果たして応じていただけるか不安もありました。

エムケイシステム:社労夢を知った経緯と導入の決め手について教えてください。
国場様:システムについては、大垣書店様より【社労夢】を勧められました。ただ、社労士専用のシステムのため、まずは社労士の方にご検討いただきたいとのお話をいただきました。社労夢については広告等で存じている程度でした。
エムケイシステム:国場先生から初めて弊社にお問い合わせをいただき訪問しました。社労夢も含め、DX製品の【ネットde顧問】や【DirectHR】を紹介しました。最終的に今年の4月にハウスプランをご契約いただき、現在は様々なDX製品の運用を進めようと動いていただいています。最終決定した際の<決め手>について教えてください。
内藤様:DX化ということで、既存システムから更に便利で効率が図れるものを探していました。その中で、人事情報管理や勤怠に特化したものなど、様々な強みがあるシステムが多かったのですが、従業員の入社から勤怠・給与・退職までを一気通貫でできるシステムを探していました。様々なシステムを比較しましたが、従業員一人いくらという大きいものが多く、コスト面で割高になり、アルバイトを含めると1,000人の従業員がいる弊社ではとても現実的ではなかったです。ためらうような金額でどうしようかなと思った際に、社労夢が一気通貫でコストも他社と比較して抑えられ、我々の望みを実現できそうだったので、国場先生へ紹介しました。
エムケイシステム:営業として初めてプレゼンさせていただいてから決定までの期間が非常に早かったと記憶しています。
エムケイシステム:弊社には様々なDX製品がございますが、実際にどの製品でDX化を進めたいか、お聞かせください。
内藤様:以前から利用していた勤怠・給与システムは、手入力部分が非常に多かったです。特に有休の管理は集計や給与計算が自動で反映されないため、従業員から届いた紙の申請書をもとに「××さんが×日間有休を取ります」や「時給1,000円の人が5時間だと1日5,000円です」など、管理しているExcelへ入力していきます。有休は取得する方も多いので大きな負担になっており、お金も絡んでくるため間違いなく煩雑です。そういったものをシステムで管理したく、まずは勤怠システムをDX化したいです。
エムケイシステム:勤怠に関するDX製品の利用例としては、まずデジタルで打刻する【ネットde就業】。そして、それと連動する給与計算システムの【ネットde賃金】です。併せてご利用いただくことで給与計算が簡単に行えます。
内藤様:もう一つは入社についてです。弊社はアルバイトの従業員が約800名おり学生様もいますので、卒業時期になると出入りがとても多いのですが、入退社の手続きを紙で行っていました。店舗から「この方が入社しました」と登録用紙がFAXで届き、それを勤怠システムへ手入力していました。その辺の情報収集・登録作業もシームレスに行っていきたいです。
エムケイシステム:そちらについては、DirectHRの従業員が直接入力できる入退社機能をご利用いただくと実現できます。
内藤様:雇用契約がアルバイトの方でも年2回ほどあり、紙に印刷してそれぞれの拠点に郵送します。そして記入したものを返送してもらい、その後またチェックをするという作業をしていました。
エムケイシステム:拠点ごとの郵送や書類のやりとりで、工数も経費も大きな負担ですね。
内藤様:その辺をまさにDirectHRを利用することで即座に情報を回収でき、時間と印刷のコストカットができるかなと思います。
エムケイシステム:DirectHRには、従業員と雇用契約書を結ぶツールもありますので、雇用契約書機能で解決できます。
>「DirectHR」の詳しい内容はこちら
エムケイシステム:「また、最初にお話のあった勤怠システムについて、本年の10月から実際運用が始まったということですが、内藤様の手応えはいかがでしょうか。」
内藤様:10月から全社内で就業の打刻を開始しています。先日、ID発行について店長メインに社内で説明会を行いました。年内は既存のシステムと並行で運用していきますが、基本的には打刻できるための情報(店舗の所属など)の登録は終わっています。今後は効率化を図るために移行していくよう現場にお願いしています。現場の責任者からは「意識を持って取り組んでくれている」と報告を受けていますので、10月で一度締めてそれがどこまで上手く回っているかを確認してみます。
エムケイシステム:弊社の勤怠システムでは、残業の確認なども含めて全店舗の状況を総務担当者がリアルタイムに見ることができますので、どんどん活用いただきたいです。また、有休管理についても効果が出ると思いますので、引き続き情報をいただければと思います。また【ネットde賃金】は、通常、給与計算の中にない各従業員様の保険料などに関し、社労士(国場先生)側で、月変や40歳になられた方の介護保険の更新処理をしていただくことで、顧問先企業様側では基本的には触らなくても良いというメリットがあります。ぜひ、ご期待いただければと思います。
>「ネットde賃金」の詳しい内容はこちら
エムケイシステム:国場先生の手応えはいかがでしたか。
国場様:大垣書店様が1000名を超えるということで、DirectHRには非常に大きな期待を持っています。これが走っていけばリアルタイムに従業員データの獲得・管理が可能になるので、業務効率がかなり上がるのではないかと考えています。
エムケイシステム:この半年間、運用するまでに苦労した点・一番大変だったことを教えてください。
内藤様:既存のシステムにデータとして入ってない情報を取り込むことが大変でした。単純に手で入力しなければならなく、有休が何日付与され、現在何日使用して、残りが何日というのを、他の部署にも手を借りて作業を完了しました。
紙データを入力するのが大変で工程が多く、今どこまでやっていて何が残っているのかがわからなくなるという時期もあり、ゴールに向かってステップ踏んでやればより効率的にもっと早くできたと思い反省点でした。
エムケイシステム:弊社が持っている製品の仕様上、【社労夢】がシステムの中で一番上流にあって、そこのマスターから様々なDX製品にデータが連携するようになっています。内藤様は最初、勤怠(ネットde就業)からお使いとのことでしたので、勤怠の設定から入り、その後パートの入社情報集めをご希望でしたので、DirectHRを提案しました。そのため、社労夢の従業員マスターを整理するところを最初にできなかったのが、私も反省点でした。
エムケイシステム:国場先生は、社労夢の登録をする立場として苦労した点はいかがでしょうか。
国場様:データが揃わないと次の段階に行けない点がもどかしかったです。特に給与計算の全面開始を早くしたいという思いがありました。状況を熟知するために、今どういう状況か、何が足りないかを確認しながら進めている段階です。それさえ安定して運用ができれば、そこから課題が解決していけるはずですし、その段階で発生する問題は互いに連絡を取り合って解決していきたいと思っています。
エムケイシステム:ハウスプランを利用するにあたっては、元々ベーシックプランやライトプランで社労夢の操作に慣れた方がセミナーに参加し、プランアップをするというパターンが多いです。しかし、国場先生の場合は全く社労夢を知らない新規のお客様として、大垣書店様と4月に運用スタートしましたので、苦労された点が多いのではないかと思います。だた、土台さえ固まればお互いの更新処理ボタン等で連携していきますので、ご安心ください。
エムケイシステム:今後、大垣書店様に利用していただきたいことはありますか。
国場様:大垣書店様が利用されていたシステムや表計算ソフト等の業務は、社労夢のDX製品へ乗り換えていただき業務効率化を図っていければと思います。
エムケイシステム:弊社のDX製品は他にもございますが、今後導入していきたいDX製品があれば教えてください。
内藤様:人事評価のシステムです。紙と表計算ソフトで行っていますが、集約については時間がかかります。その従業員情報をシステムとつなげられるのであれば、将来的にはDirectHRを使うことを目標に進めたいと思っています。
エムケイシステム:人事評価につきましては【GooooN】がございます。目標管理をして半期に一回の振り返りができる評価制度があるシステムです。
内藤様:今使っているシステムの情報を移行できるようなので検討していきたいと思います。
エムケイシステム:はい、連携しておりますので、ぜひご利用いただきたいです。本日は大変ありがとうございました。弊社の今後の対応や新しいDX製品など、情報を発信していきますのでご期待いただければと思います。
本日は、大垣書店 内藤様・社会保険労務士 国場様にお話しいただきました。最初の稼働ができれば必ず工数削減という成果が見えてくるかと思いますので、ぜひ今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
今回のセミナーの中では、実際のデモ画面をお見せしながらご説明もいたしました。「ネットde賃金」や「DirectHR」の詳しい提案方法や製品内容などにご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
また、ご登壇いただき貴重な情報をご提供いただいた内藤様・国場様に心より感謝いたします。 今後も皆様のお役に立てるセミナーを実施して参ります。
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