【顧問先導入事例】「神社×DX-ネットde顧問で切り拓いた顧問先支援」~経営課題を解決するシステム導入のステップ~

埼玉県神社庁

課題

1.神職の人手不足・高齢化・過疎化と兼務の増加
神職の高齢化や人手不足が深刻化し、1人の宮司が数十社の神社を兼務するケースが増加していた

2.専門知識がない中で多大な事務負担が発生
ご祈祷などの本来業務だけでなく、専門知識のない「給与計算」や「年末調整」、「労務管理」、「会計」、「在庫管理」といった多大な事務作業を少人数でこなさなければならなかった

3.業務ノウハウが個人に依存(属人化)
業務のノウハウが個人の中にしかなく、組織として継承・共有する仕組みが整っていなかった

 

解決

1.「ネットde顧問」導入による劇的な業務効率化
システム(クラウド型サービス)を導入したことで、これまで60分かかっていた作業が10分に短縮され、大幅な業務削減・効率化を実現した

2.作業時間の削減により「人にしかできない業務」へ注力
単純作業やデータ管理をデジタル(システムやAI)に任せることで「時間を取り戻す」ことができた
創出した時間を、氏子や地域住民との対話、伝統や文化の継承、ご祈祷といった「人間にしかできない業務」に充てることが可能となった

3.ノウハウのデジタル化・標準化による継承
個人に偏っていたノウハウをデジタル化・標準化し、次の世代へ組織として継承できる仕組みづくりを推進できた

【登壇者】

埼玉県神社庁 参事 武田 淳 様
原口社会保険労務事務所 代表 原口 健 様


【埼玉県神社庁の事業内容・特徴】

神社庁は伊勢の神宮を本宗(ほんそう)と仰ぐ全国約80,000社の神社を包括する宗教団体である神社本庁の地方事務所であり、各都道府県に置かれています。

埼玉県神社庁は下部組織に8の支部を擁し、県内約2000社の組織体として、伝統を重んじて祭祀の振興、神社や神職の指導等神社に関わる事務をとるほか、地域活動の振興をはかる仕事をしています。

原口先生と武田様の出会い、そして顧問先の課題

理想的な出会いと「優良顧問先」ならではの模索

原口先生:弊所と埼玉県神社庁様の出会いは、もともと顧問先であった全国的に有名な神社からの紹介がきっかけでした。職員の就業規則や賃金規定の作成依頼から始まり、そのまま顧問契約へと繋がりました

埼玉県神社庁様の事務所は職員数10名未満で、この10年ほどスタッフの出入りがほとんどなく、労務トラブルも発生しない安定した職場環境でした。社労士側の実務としても算定や年末調整が中心で、いわゆる「手のかからない優良顧問先」でした

私は中小企業診断士の資格も取得しており、経営面での支援体制を整えていましたが、手厚いコンサルティングを提案しても顧客が求めていないタイミングでは「押し売り」になってしまい、満足度が上がらないというジレンマを過去に経験していました。そのため、「手のかからない優良顧問先にどのようにして新しい付加価値を感じてもらうか」が大きな課題でした

神社界が直面する深刻な人手不足と多大な事務負担

武田様:埼玉県神社庁が抱える神社界全体には非常に深刻な課題として、少子高齢化や過疎化により神職の成り手が減少する中、1人の宮司が40〜50社もの神社を兼務せざるを得ないケースが急増しています

神社は独立した宗教法人であるため、お祭りやご祈祷といった本来の「祭祀」業務だけでなく、専門知識のない給与計算や年末調整、労務管理、会計、文書処理、お札やお守りの在庫管理など、多岐にわたる事務作業を少人数でこなさなければなりませんでした。また、各種ノウハウ(行事の準備手順、発注時期、地域の慣例など)が宮司や関係者個人の頭の中にしかない「属人化」が進んでおり、突然の退任や逝去によって伝統や知見が途絶えてしまうリスクも大きな課題でした

ネットde顧問を導入してよかった点

「すでにオンプレミス運用」の顧客へクラウドで寄り添う提案

原口先生:埼玉県神社庁の武田様はITリテラシーが非常に高く、すでに給与計算もオンプレミスで運用されていました。一見すると新しいシステムは不要と思われがちですが、押し売りではなく日頃の質の高い情報提供(メルマガ等)を通じて「ネットde顧問」を提案したところ、武田様はその価値を即座に感じてくださり、スムーズな導入へと至りました

士業が提供するべきは、単なるツールの導入ではなく「クラウドを通じて常に社労士事務所とつながり、寄り添って伴走する安心感」という価値だと考えます

作業時間が60分から10分へ!劇的な業務効率化

武田様:「ネットde顧問」を導入したことで、専門知識がなく多大な時間を費やしていた給与計算や年末調整等の作業時間が、従来の「60分から10分へ」と1/6に短縮される劇的な業務効率化を実現しました。

DXの本質は「時間を取り戻す」こと

武田様:この業務効率化によって生まれた時間を「人間でしかできない業務」へ充当できるようになった点が最大のメリットだと実感しています。 単作業やデータ管理をシステムに任せることで創出した時間を、氏子や地域住民との対面での対話、教化活動(神社の意味や歴史を伝える活動)、信頼関係の構築といった「デジタルでは代替できない価値」に充てることが可能となりました。また、個人に偏っていたノウハウをデジタル化・標準化できたことで、組織として知識を継承できる体制も整いました

 

今後の顧問先DX

埼玉県神社庁(武田様)の展望:「DXの先に残すもの」

DXとは人をデジタルに置き換えることではなく『時間を取り戻す』ことです。1日24時間という限られた時間の中で、デジタルに任せられる仕事は任せ、人にしかできない仕事のために時間を取り戻すことがこれからの時代に求められています
神社庁としては今後、ペーパーレス化やワークフローシステムの導入を進め、ネットde顧問などのツールと連携させながら、各支部や県内各神社をつなぐ連絡基盤を構築したいと考えています。デジタルを活用して業務を効率化しながら、地域社会との信頼関係や伝統行事・祭祀といった日本の素晴らしい文化を次の世代へしっかりつないでいきます

原口社会保険労務事務所(原口先生)の展望:「選ばれ続ける社労士事務所へ」

ITリテラシーの高い優良顧問先様こそ、クラウドサービスの価値を迅速に理解し、事業の追い風として活用してくださいます。業務の自動化が進むAI時代において、社労士が提供すべきなのは単なるツールの導入ではなく、常につながり伴走するサービスです
今後は定型業務を『社労夢』や『ネットde顧問』、そしてAI機能に任せ、そこで生まれた時間を顧問先様への真の相談・支援業務に充てていきますデータに加え、人事評価やサーベイ機能などがAIによって有機的に融合し、人事と労務が一元化されることで、社労士としてより大きな価値を提供していきたいと考えています

>原口社会保険労務事務所様は『社労夢ハウス』で顧問先にDX製品の導入を進めました。
『社労夢ハウス』の詳しい内容はこちら


ネットde顧問」の詳しい提案方法や製品内容などにご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
また、ご登壇いただき貴重な情報をご提供いただいた武田様・原口様に心より感謝いたします。

今回のセミナーの中では、7月にリリースした『AI社労夢』についてもご説明もいたしました。今後も最新情報を含め、皆様のお役に立てるセミナーを実施して参ります。
>セミナー一覧はこちら

企業名 埼玉県神社庁
ご担当者 武田 淳 様
所在地 埼玉県さいたま市
企業URL https://www.saitama-jinjacho.or.jp/
社労士事務所 原口社会保険労務事務所
取材日 2026年8月25日
従業員数 10名未満