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顧問先が何十社となると、データを1から入れるということが導入障壁になるという話をよくお伺いします。それを考えると早い段階でシステム導入するのは、一つ有効な考え方ですよね。
出口先生 : そうですね、早い段階で長く使えるシステムを決めることが重要だと思いますし、私は「先行投資は必要」と考える性格なのです。「先行投資は信用を得る手段の一つで、信用が得られたらお客様はたくさん増える」と、逆に「先行投資をしなければ、信用を得るにもそれだけ時間がかかる」と考えますので、業務に必要だと思ったら購入してしまいます。元を取るのは先のお話となるので、向こう見ずと言えなくもないのですが…。
これから「社労夢」に求めていきたいものはなんですか?
出口先生 : 新しい機能が増えることには期待しています。 例えば、「手続進捗管理」システムなどは、とても良いシステムで、活用しています。今までは、「この従業員の取得はどうなっていますか?」という進捗状況を確認されることもありましたが、「ネットde受付」を活用することで「○月○日受付」、「○月○日役所届出」、「○月○日完了」といった進捗管理を、お客様と共有することができます。事務所では電話時間とか問い合わせの削減につながっています。
ただ、新しい機能を業務に取り入れていくのには難儀しています。私の事務所では職員達が試行錯誤して利用価値を見出していますが、他の社労士事務所では「手続進捗管理」って何?という話になっているようです。活用事例など掲載されるとうれしいですね。
そうですね、社労夢はバージョンアップを頻繁に行っていますが、ユーザー目線からすれば、最低限必要な使い方を覚えると、中々新しいものを覚えようと意識が向かなくなるもので…そのようなところが整っていくと良いでしょうか。
出口先生 : そうですね。ただ、現在は社労夢のユーザー会である社労夢全国会があり、そこで活用した事例をユーザー同士で共有しています。あとは、「システム操作」や「社労夢利用によるDX推進」など様々な動画がありますので、新入社員への社労夢の基本操作説明や他の社労士事務所の活用事例など、大変参考になります。
それでは最後に、今後、自身の事務所をどのような形に発展させていきたいかをお伺いできますか?
出口先生 : 数年前に比べたら業務は効率化されましたので次は、東京と栃木の2拠点の強みを活かして組織として業務拡大をしていきたいと考えています。今まで1時間かかっていたことが30分でできれば、その他の時間はお客様に喜んでいただける付加価値のあるサービスに充てることができます。システム導入支援コンサルティングなど業務の多様性などで差別化を図っていきたいと思っていますので、そのための職員教育を続けて、職員一人ひとりに働き甲斐のある仕事でキャリアアップして欲しいと思います。そして、職員達と一緒に事務所を大きくしていきたいと思っています。そのための直近の目標は今いる職員達を大切にしながら、定期的に採用し、教育し、新しいことに挑戦できる環境を整えていくことです。夢は目標へ、そして現実へ…。
これからも一歩一歩、職員達と共に成長してまいりたいと思います。