まずは、事務所の特色についてお聞かせください。
福島先生:事務所を、コンサルティング部門と通常のお客様のところに行く法人を回る部門、もう一つはアウトソーシング部門と三部門に分けて組織的に運営しています。現在、給与計算の需要が高まっていて、20~30人の企業から何百人の企業まで様々な依頼をいただいています。現状、恐らく1万人分位の給与計算をしていて、採用が追い付かないくらいです。そのこともあって事務所の職員は35名で、その内アウトソーシング部門が20人を超えています。このもともとの社会保険労務士業をストックにして、コンサルティング部門をプラスアルファにもっていくという経営をしています。あと、お客様のところに行く部門は、ほぼ社労士資格を持っていて10人を超えているといった骨太の経営をしているのが特徴です。
福島先生の事務所にアウトソースをしたいとお客様に思わせているところは、どのようなところでしょうか。
福島先生:付加価値でしょうか。労務相談もできれば、ちょっとした研修も実施しています。助成金の提案もできれば人事制度の提案もできるといった付加価値部分を評価していただいて、お客様を呼び込めているのだと思います。これが、小規模の事務所であれば先生の研鑽でしょうし、人を雇って規模を拡大するとなると職員教育が大切になります。組織として付加価値を身に着けてきたことが選んでいただいている理由だと思います。
■社労士目線で作られた「社労夢」で勤怠・手続き・給与計算から労働保険事務組合まで一元管理
では『社労夢』を導入したきっかけは何だったのでしょう?
福島先生:もともとは他社の会計ソフトを使っていたのですが、まずは手続きのために『社労夢』のパッケージ版を導入して。それからエムケイシステムさんのほうに一本化しました。『社労夢』利用の決め手になったのは、社労士目線で作られていて、業務上使いやすかったというところです。あとは、当事務所が労働保険事務組合を持っていますので、その管理機能が付いていたからということもあります。
そして『社労夢』のパッケージ版から『社労夢ハウス』に移行したのですね。
福島先生:はい。『社労夢ハウス』に移行して良かったのは、全て一元的に処理できるという点ですね。だから早くから電子申請に取り組むことができました。現在では、顧問先の数は500社を超えていますが、その7割くらいは『ネットde受付』をご利用いただいています。昔ながらに、印鑑を取りに行って役所に行くという作業がなくなったのがメリットですね。あとは、手続きを補完する機能として『社労夢ハウス』の『連絡ホットライン』は便利ですね。先方が入力したら、事務所からも見られると言った機能で、お客様とのやり取りがスムーズに進みます。