株式会社ふるさぽーと 三村 佳史 様
社会保険労務士法人Winz 黒木 潤 様
株式会社エムケイシステム SR営業部 竹口
【株式会社ふるさぽーとの事業内容・特徴】
株式会社ふるさぽーと様は、大阪府堺市に本社を置き、介護事業を中心に展開されています。現在、訪問介護事業所1拠点、通所介護事業所3拠点、居宅介護支援事業所、介護付き旅行事業、就労継続支援B型事業所など、計8事業所・5拠点を運営されています。訪問介護事業から事業を開始し、その後、通所介護(デイサービス)およびケアプランセンターを運営されています。近年は、介護報酬の最低賃金の上昇といった環境変化を踏まえ、介護保険外サービスの強化を図る方針のもと、旅行業にも取り組まれています。
※2025年9月30日のセミナーでご講演いただいた内容を一部編集して掲載しています。
黒木先生と三村社長の出会い、そして顧問先の課題。
黒木先生:私は平成15年に個人事務所を開業して経験もコネも何もない状態だったので、1000件ほどの飛び込み営業から始めまして、その時にふるさぽーと様に飛び込んだわけです。色々お話を聞いていただいて掘り下げていくと、まず「労働保険に入られていない」、「社会保険とは何ですか?」という感じでした。そこでご説明をして新規適用の仕事を最初に頂いたことをきっかけに顧問契約に繋がりました。ふるさぽーと様も平成15年に創業されているのも何かのご縁で、関与させていただくことになって22年弱になります。
三村社長:従業員も2・3人で「社会保険に入るには何時間以上の勤務」ということなどを全く知らなくて本当にすべて教えていただきました。
竹口:当時、会社として持っていた課題や弊社のシステムを導入された理由は何だったのでしょうか。
三村先生:初めは人数も少なかったので、紙のタイムカードで足りていました。だんだん従業員が増えていくごとに事務作業の手間が増え集計に時間がかかるようになり、何かいい方法はないか黒木先生に相談しました。
竹口:勤怠集計にかかる時間が大きな課題だったということですね。
黒木先生:それがちょうど10年程前の話で、その時ちょうどベーシックプランからハウスプランに切り替えたタイミングでした。ネットde顧問がすごくいいソフトという印象を持っていたので、まず1発目にどこかで使っていただきたいというのもあり導入していただきました。
>「社労夢ハウス」の詳しい内容はこちら

左:株式会社エムケイシステム竹口 中:株式会社ふるさぽーと 三村様 右:社会保険労務士法人Winz 黒木様
ネットde就業の課題と成果
竹口:勤怠システムは貸し出すだけではすぐに使えませんし…『ネットde就業』を導入した時にご苦労された点はありますか。
黒木先生:社労士事務所側としては、最初導入するにあたって一番不安だった点は導入の設定ですね。マスターに関しては社労夢に入っているので、そこに関しては問題ありませんでした。ただ、いざ顧問先に伺いソフトの登録を対応するなど、何から何までを基本的に社労士事務所でやらないといけないところがひとつのハードルでした。ただサポートにきっちりお教えいただいたので比較的スムーズに導入できました。
三村社長:最初、指紋打刻(指紋de勤怠)のシステムから始めましたが、実際はカード打刻(カードde勤怠)を使用しています。
黒木先生:指紋打刻システムは費用面では一番安くあがるのと、みなさん指紋はあるだろうという前提で始めましたが、実際指紋が薄い方がいらっしゃるのと、登録上限が100なうえに登録が増えていくと精度が落ちていくことがあったので、根本的な解決に向けて今はカード打刻を導入いただいています。現在は、基本的にはマスター設定までしてから提案するパターンが多くて、慣れるとそんなに手間でもなくなります。社労士事務所側できっちり提供すれば顧問先様に何かしら負担を与えることはないと思います。
三村社長:そうですね、弊社はそんなに苦労はあまりなかったです。
竹口:実際これを使ってみてよかったという点はありますか。
三村社長:紙の時は集計してから計算に1週間はかかっていました。多店舗あるので集計する紙ベースのデータが本社に届くまでに一日、二日かかっていましたし、計算間違いもありました。それがほぼなくなって二・三日で計算できるようになりました。またリアルタイムで他の店舗の打刻状況がわかるので残業しすぎていないかということにも気づくことができます。
竹口:その他にお使いいただいているDXツールはございますか。
黒木先生:「ネットde受付」、「ネットde台帳」、「ネットde賃金」、「ネットde就業」を活用しています。受付に関しては入退社の連絡を主に、その他という欄もあるので、手続きに直結しないご連絡もネットde顧問経由で貰っています。今ハウスプランを事務所8人で利用できる契約にしているので、職員間で共有できる強みがあり利便性も感じております。
ネットde賃金を導入してよかった点
竹口:『ネットde賃金』は給与システムが企業側でもできるというツールになっていますが、どちらがマスタ設定や給与計算をされていますか。
黒木先生:支給・控除項目の計算が必要な細かい式など賃金台帳に反映する設定はうちのほうでさせていただいますが、基本的な毎月の給与計算は顧問先様に行っていただいています。入社した方の情報は『ネットde受付』でデータを飛ばしていただくことで給与にも名前が反映されるので、個別の支給金額などは入力いただいています。給与計算からFBデータの作成や振込までの一連の流れはしていただいているので、一か月単位で見ると総合的には三村社長のところで回っています。
竹口:営業をしていても最初の設定が難しいとよく伺いますがいかがでしょうか。
三村社長:はじめは全て黒木先生にやっていただきましたので、もうやることなかったです。毎月勤怠結果を取り込んだらすべて入ってます。
竹口:ネットde賃金は処理するときに、控除の金額は等級が変わった時や40歳を迎えられた介護保険料が発生した際に、金額が自動的に出る所は非常に便利と思っていただける点です。
三村社長:昔のソフトはそういった所もすべて自分でしないといけなかったので、全部やっていただけて助かっています。
黒木先生:よその事業所さんを見ると、雇用保険料率がもう10年くらい変えられていない事業所があったので、リアルタイムで変わっていく部分は間違いが数少なく済むと思います。
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今後のDX化への展望
黒木先生:来月支給分から『ネットde明細』も導入スタートします。
竹口:”三種の神器”のなかでも一番導入率が高いソフトですが、なんで後になっているのかなと思ってしまいました。
黒木先生:介護事業所でよくあるんでしょうけど、比較的年配の方が多かったり、スマホの操作が苦手だったりっていう方が多い業界で…時代の流れでスマホをお持ちの方も増えましたのでこのタイミングでスタートします。
三村社長:希望者はまだ紙で配布しますが、いつでも印刷で紙を出せるということなので大丈夫だなと思っています。
黒木先生:従業員の中には登録ヘルパーさんという職業柄、会社に一切来ないため打刻が不要で、現在はネットde顧問を使用しておらず、社労夢にも情報がない従業員がいました。その方たちに関しては、とりあえずネットde受付でお名前、生年月日、住所、入社日ぐらいの基本的な情報をいただくことができましたらネットde顧問のIDを作成し、簡単にネットde明細も使えるようにできます。実際WEB明細を見る際は2クリック程でできますので安心いただけると思います。また過去5年分の給与明細だけでなく設定次第で源泉徴収票をWEBで閲覧することができます。
竹口:今後展開したいツールはありますか。
黒木先生:今、新しく導入しようかなと思っているのは『社労夢ポスト』です。基本的にこちらからの一方通行になろうかと思いますが前向きに検討してます。
竹口:三村社長、本日はありがとうございました。
三村社長:今日すごく緊張していたのですが、これらのシステムで社労士事務所と連携ができてとにかく楽になりましたと伝わりましたら嬉しいです。
今回のセミナーの中では、実際のデモ画面をお見せしながらご説明もいたしました。「ネットde顧問」の詳しい提案方法や製品内容などにご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。
また、ご登壇いただき貴重な情報をご提供いただいた内藤様・国場様に心より感謝いたします。 今後も皆様のお役に立てるセミナーを実施して参ります。
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