■傘下ほぼすべての商工会で導入。手数料徴収方法の省略化を課題に。
―「ネットde事務組合」のサーバー版をご利用いただいていますが、どのように運用されているのか教えて下さい。
工藤様:2019年に基幹サーバーシステムを、ハードウェアを中心に別のメーカー製の機器に入れ替えを実行しました。連合会のサーバーセンター内に複数の仮想サーバーを構築して、事務組合システムだけではなく、記帳システムや会員管理のシステムなど、複数のシステムを運用しています。
―法改正や変更などがあった場合は、弊社技術部から連携対応させていただいていますよね
工藤様:はい。連合会でサーバーのゲートをメンテナンスの時だけ開放し、エムケイシステムの技術担当者の方に迅速に設定対応をしてもらっています。メンテナンスの完了後に連合会から各商工会へ、改正された内容をグループウェアを使って共有しています。
―運用されているライセンス数と、委託事業主の数はどれぐらいでしょうか?
工藤様:契約ライセンスは151個です。各商工会への割当ライセンスは1ライセンスなので道内で151ヶ所の商工会がシステムを利用しています。道内の商工会は152ヶ所なので、ほぼ全ての商工会で利用していることになります。また委託事業主数は一人親方も含めて、北海道の商工会では約8700の委託事業主を抱えています。
―傘下の商工会に対して、システム利用料はどのようにされていますか?
工藤様:「ネットde事務組合」の単独の手数料は取っておらず、ネットワークを使って運用するシステム全般の負担金を設定してその中で利用して頂く仕組みです。
―北海道の各商工会様の委託手数料の計算はシステム化されていますか?また労働保険料や委託手数料の徴収はどうされていますか?
工藤様:各商工会毎に内部規約で記帳関係や、労働保険事務代行等の手数料を設定しているので、統一的な委託手数料の自動計算システムの運用は難しいと考えています。それぞれの商工会が規約で決めている手数料を計算後、システムに入力し、労働保険料の徴収と合わせて請求していると思います。また各商工会では会費の集金もあるので、労働保険料や委託手数料の徴収は、手集金や振込が多いと聞いています。したがって今のところ口座振替などは行っていませんが、今後はある程度の省略化は必要だと感じています。