北海道の季節的雇用者対応は社労夢で万全 丁寧な顧客対応方針を貫きシステム利用でサービス強化を目指す

(写真は 特定社会保険労務士 村上 三基夫 先生)



ー事務所概要及び業務内容をお聞かせください。

村上様:弊所は北海道石狩市に本部を構え、札幌市内の支所と2拠点を抱える事務所です。社会保険労務士法人をはじめ、行政書士事務所、労働保険事務組合2つ、建設業一人親方組合、認定経営革新等支援機関の有限会社を併設しています。中小企業の経営者様や人事労務のご担当者様のお悩み・お困りごと、誰に相談したらよいかわからないことまで、“いつでも気軽に相談できる場所がある”という安心感を、顧問先の皆様に提供しています。
現在、職員数は32名です。

(左から、宮武さま、村上さま、西尾さま)

ー北海道社会保険労務士会連合会の会長も務めておられましたよね

村上様:はい。北海道社会保険労務士会連合会の会長を2009年6月から、5期10年務めさせて頂き、2年前に退任いたしました。


ー労働保険事務組合を2つお持ちですが、2つの違いはなんでしょうか?

村上様:北都労政協会と、札幌労務管理経営者協会の2つを運営しています。北都労政協会は昭和54年に認可された石狩市にある事務組合です。札幌労務管理経営者協会は札幌市にあり、代表が勇退されたことで、弊所で引き受け現在に至っています。現在3名で業務をこなしていますが、今後はここを拡大していきたいと考えています。

「導入経緯」

ー社労夢システムを導入される前の課題を教えてください。

村上様:もともと北海道内の業者に開発してもらったシステムを利用していましたが、不具合や、バージョンアップ、法改正に伴う修正等、トラブルが多かったことがネックになっていました。


■労働保険事務組合機能がある社会保険労務士専用システムだから「社労夢」に即決

ー導入の決め手はなんでしたか?

村上様:2001年9月に札幌市内の北海道厚生年金会館で、エムケイシステムさんが開催されたセミナーに参加したのが「社労夢」との出会いです。「社労夢」が社会保険労務士に特化した専用システムだったのが決め手で、すぐに導入しました。保険料率の変更や法改正時も即座に対応され、特に労働保険事務組合機能が付いていたことが導入の大きな後押しになりました。パッケージ版を利用していましたが、2010年10月にはクラウド版の社労夢に切り替え、2015年1月に社労夢ハウスを導入しました。エムケイシステムさんとはもう20年のお付き合いになりますね。

■不明点はサポートセンターへの問い合わせで安心して利用できる

ー導入後、特に満足いただいているところをお聞かせください。

村上様:まず一点目は要望事項に対する開発のスピードの速さです。実はパッケージ版の社労夢を導入した当初は、労働保険の処理で、北海道特有の季節雇用*に対応していませんでした。北海道の季節的雇用者の仕組みを理解してもらうためエムケイシステムの技術担当者が来所され打ち合わせをしました。その後、季節的雇用者の対応がシステムにバージョンアップされ大変助かりました。労働保険の季節的雇用者の対応は弊所からの要望でシステム化されたと思います。

二点目はサポートセンターが整っているところです。わからない所などあるとサポートに電話やメールをすると適切に回答いただいており、非常に助かっています。今後ともお願いしたいところです。20年前の導入当初は、電話が話し中でつながりづらい、FAXをいれて翌日に回答が来る、ということもありましたが、今では遠い昔の話になりました。

社会保険や給与計算ではサポートの方々にフォローいただき、労働保険事務組合システムは専門の担当者に問い合わせすることもあります。

*北海道の季節労働者=北海道は、積雪寒冷による厳しい気候条件で冬期の企業活動に大きな制約を受けるため、冬場以外の季節的な業務に従事する季節労働者が多い状況があります。

「運用方法」

ー登録されている委託事業所数を教えてください。

村上様:北都労政協会は約350件、札幌労務管理経営者協会は約50件です。事務組合は合わせて約400件、個別の事業所は約200件の業務を受託しています。


ーそのうち季節労働者も多いのでしょうか?

村上様:年々減少傾向になりますが、建設業関係の受託事業所数は全体数の半分弱ほどあり、その内、季節内労働者が在籍している事業所も激減しました。北海道は雪の寒さのため、外の仕事である建設業がどうしても滞ってしまうのです。作業従事者を春に雇用し11月や12月に離職させて失業保険もらうというのが毎年の慣例で、我々社会保険労務士や労働保険事務組合は、都度、離職票の対応を行って参りました。

現在は、建設工法が進んで冬期でも工事が可能になり、通年雇用に移行する事業所が増え、季節雇用が少なくなりました。私どもの事務所でも通年雇用助成金の申請をお手伝いさせて頂き、雇用保険の短期特例受給者が減りましたので、離職票を作成するということが少なくなってきました。季節労働者の数は、システムを導入した当時と比べて1/10に減少しています。時代が変わってきていると感じます。


ー年度更新時期に運用されるライセンス数はどれぐらいでしょうか?

村上様:19ライセンスをフルで活用しています。最初は少ないライセンス数で運用していたのですが、事務所規模が拡大するにつれて足りなくなり徐々に増やしました。ライセンス利用の内訳は石狩事務所で16ライセンス、札幌事務所で3ライセンスを利用しています。今後も事務所の職員の増加に伴いライセンス数を増やしていくことになると思います。

ー委託手数料はどのように請求しているか教えて下さい。

村上様:手数料の請求方法は3期で分割し毎期請求する方法と、1期1活払いのどちらかを選べます。その選択肢があることが、お客様が弊所に依頼していただくメリットの1つです。手数料計算は、弊所ではすべて手計算で実施しています。以前は2〜4人、5〜9人などと区分けして計算していましたが、2人と4人で同じ手数料はおかしいので、今は9人までは1人ずつで細かく設定し計算しています。弊所のノウハウが詰まっている所でもあり、きめ細かな手数料計算をして、各事業者に適したサービスを提供することが弊所のウリになっているところです。


ー保険料の徴収方法はどのようにされていますか?

村上様:各事務所によって、振込、集金、口座振替で対応しています。現在「北海道建設業労災保険一人親方組合」では、一人親方の年度更新時の労災保険料・事務取扱費をコンビニで支払いができるように対応するべく準備を進めています。コンビニ払いについて一人親方の方でまずは進め、今後、口座振込を見直すことも念頭に検討していく予定です。できれば社労夢の事務組合システムで計算した保険料が、コンビニ収納代行にシームレスに連携してもらえると助かるのですが・・・

ー至急、検討を進めます。

村上様:また「社労夢」は、日本システム収納株式会社さんが提供している口座振替システム「SUPER・かつかいしゅう」にデータが連携できるということなのでこちらも検討しています。

※取材後、社労夢からのコンビニ収納代行連携(コンビニ払い)について、来年2022年の年度更新時期までにリリースできるよう開発を進めることに決定しました!

「今後の事務所戦略」

ー委託事業所の増大について計画されていることはありますでしょうか?

村上様:まずは、丁寧な対応に努めるということです。そこに関しては開業から変わりなく弊所が大事にしてきたところです。その上で、既存の顧問先からご紹介を頂けるように対策を講じたいです。また、税理士等との良好な関係を築き、当方より紹介を行うこともあります。あとはFAXDMなどによる情報発信を続けていきます。


ーサービス強化で考えられているところをお聞かせください。

村上様:先程お話した口座振替やコンビニ払い、また電子申請などを利用したサービスが進むと、生産性が上がると同時に、今度はお客様に訪問する機会が少なくなることが考えられます。今は何かとリモートと謳われるところはありますが、我々のような地方の事務所の場合、お客様の顔を見るために直接お伺いして丁寧なサービスを行うという点は、お客様からも必要とされていると感じますし、引き続き強化していきたいです。いわば巡回型の社労士事務所ですね。

またコロナ前は頻繁に行っていたセミナー活動も、状況次第で再開していきたいと考えています。エムケイシステムさんの年末調整システムや、顧問先にお使いいただけるようなアプリケーションのセミナーも開催したいので、是非協力をお願いします。

ー開催時には是非伺わせて頂きます。

組織名 社会保険労務士法人 村上労働行政事務所
所在地 北海道石狩市
URL ウェブサイトはこちら
導入システム ネットde事務組合クラウド版
団体 社労士事務所

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